朝の情報番組として人気だった『スッキリ』が、2023年3月で終了しました。2006年から実に17年もの間、日本の朝に確かな情報と笑い、そしてエンターテインメントを届けてきた番組の終了には、世間に大きな戸惑いも与えましたね。次々に新番組が顔を出しても、視聴率は決して悪くなかったとされる同番組。惜しくも終了となってしまった背景には、一体何があったのでしょうか?
スッキリ 打ち切りの理由は?
MC・加藤浩次の高額なギャラ
スッキリ 打ち切りの理由として大きいのが、年間2億円にも上るという、加藤浩次さんの高額なギャラといわれています。しかし、番組自体を17年も存続させてきているMC・加藤さんが、積み重ねてきた実績とともに昇給してきた結果だということで、それがスッキリ 打ち切り理由になっているということに、首をかしげる人も多いそうですよ。
視聴率の低迷
スッキリ 打ち切り理由の1つに、視聴率の低迷も挙げられています。番組が打ち切りになるとき、その理由として直結するのが視聴率ということもあり、間違いではないのかもしれませんが、実際にスッキリはそこまで視聴率が落ち込んでいたわけではありませんでした。新番組の勢いに負け、最低5%まで下がってしまったという視聴率を危惧したテレビ局側が、一発再起を狙って番組改編をしたのではないか、といわれていますよ。スッキリのライバル番組として、視聴率を上げてきているのが、『羽鳥慎一モーニングショー』です。スッキリと構成が似ているワイドショー系の番組ですが、スッキリよりもエンタメ性が低く、ニュースや時事問題にも切り込んでいくスタイルが特徴です。芸能関係やドラマの番宣なども積極的に取り入れてきたスッキリの方向性が、凶と出てしまったようです。
後ろ盾をなくした加藤浩次
スッキリ 打ち切り理由には、加藤浩次さんが事務所を退所したという事情も絡んでいるのではないかといわれています。加藤さんといえば、2021年に吉本興業を退社。現在は個人事務所での活動をしていますが、吉本興業との契約が切れたことで、番組に出演するタレントや芸能人がぐっと減っているといわれていました。たとえば、ライバル番組として新たに始まった『ラヴィット』では、吉本興業やジャニーズ事務所の協力のもと、多くのタレントを出演させて視聴率をキープしています。吉本興業と無関係になってしまったスッキリでは、出演タレントがパッとしないなどの理由で、視聴率が低迷気味になっていたのかもしれません。
放送内容の不備
スッキリではたびたび放送内容の不備をBPOから指摘されてきました。アイヌに対する差別表現や、ペットサロン経営者に対する名誉棄損など、特に人を傷つける放送内容が目立ったことで、番組自体のイメージが低下していたようです。スッキリは、加藤さんの歯に衣着せぬ物言いが特徴の番組だったこともあり、それがウケていたことも事実ですが、時代の流れとともに情報番組の在り方も変わっているのかもしれませんね。
気になる新番組は?MCは?
そして、スッキリ 打ち切り後に始まった新番組は、『DayDay.』という情報番組。MCはなんと、スッキリで「天の声」を演じていた南海キャンディーズ・山里亮太さんになりました。同じく進行役として抜擢されたのは、元NHKアナウンサー・武田真一さん。お笑い芸人と、実力派ベテランアナウンサーという異色のコンビで、「朝からテレビでおしゃべり」とコンセプトに、明るくハッピーな朝を届けています。
まとめ
人気番組スッキリ 打ち切りには大きな衝撃が走りましたが、さっそく始まった新番組『DayDay.』の出だしは好調で、結婚し子どもが生まれたばかりの山里さんも、新たな帯番組に気合が入っているようです!今後、時代とともに朝の情報番組がどのように変わっていくのかも、楽しみにしたいですね。