2020年のノーベル賞発表が10月5日から12日まで行われます。
ノーベル賞とは、ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言によって1901年から始まった世界で初めての国際的な賞です。
日本人で賞を受けるのではと思われる候補が数人あがっています。
いずれも素晴らしい功績を持っている方々です。
今回は「ノーベル賞2020日本人の候補者は?期待の科学者6人をご紹介」と題して、2020年のノーベル賞、日本人の候補者を6人ご紹介したいと思います。
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ノーベル賞2020日本人の候補者は?
日本人の候補者として6人の名前が挙げられています。
遠藤 章 氏(えんどう あきら)
満屋 裕明 氏(みつや ひろあき)
香取 秀俊 氏(かとり ひでとし)
細野 秀雄 氏(ほその ひでお)
藤田 誠 氏(ふじた まこと)
北川 進 氏(きたがわ すすむ)
の6人です。
2020年のノーベル賞が発表になります。ノーベル賞は6つの分野に分けられており、発表の日にちも違います。
発表される日にちと時間、分野は以下のような予定となっています。
- 医学・生理学賞
- 物理学賞
- 化学賞
- 文学賞
- 平和賞
- 経済学賞
ノーベル賞とは
ノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞である。理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られる。
経済学賞だけはノーベルの遺言にはなく、スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環として、ノーベルの死後70年後にあたる1968年に設立されたものであり、ノーベル財団は「ノーベル賞ではない」としているが、一般には「ノーベル賞の一部門」として扱われることが多い。
https://ja.wikipedia.org/wiki
人類に大きな貢献をした人に贈られるんだよ。
期待の科学者6人をご紹介
選考は「物理学賞」「化学賞」「経済学賞」の3部門についてはスウェーデン王立科学アカデミーが、「生理学・医学賞」はカロリンスカ研究所(スウェーデン)が、「平和賞」はノルウェー・ノーベル委員会が、「文学賞」はスウェーデン・アカデミーがそれぞれ行います。
ノーベル賞が期待されている日本人が6人います。
それぞれ、何の研究をしているかたなのかざっくりと紹介していきますね。
遠藤章氏
遠藤章氏は、東京農工大特別栄誉教授で86歳です。
血中コレステロール値が高いと動脈硬化の原因になりますが、その値を下げる効果のある「スタチン」を発見しました。
スタチンはコレステロール低下薬のベースとなり、多くの製薬会社で開発されていきました。
多くの命を救った薬であり「世界で最も売れた薬」とも呼ばれています。
遠藤章氏は米国留学をしていた若いころに、動脈硬化に関係する疾患への対策の必要性を痛感し、早くから高脂血症治療薬の開発に取り組みました。
満屋裕明氏
満屋裕明氏は、国立国際医療研究センター研究所長で70歳です。
初のエイズ治療薬「AZT」の開発者として、世界中から高い評価を得ています。
1980年代にエイズの恐怖に世界中が怯えていたころ、一人で治療薬の研究に取り組んで成功させ、世界初の治療薬を開発しました。
その後も3種の治療薬を開発、発展途上国にも薬を届ける仕組みを整備し、エイズ制圧に大きく尽力しました。
現在は国立国際医療研究センターの研究所長として、新型コロナウイルスの治療薬開発にあたっておられます。
香取秀俊氏
香取秀俊氏は、東京大学教授で56歳です。
分野は「物性物理」で、香取氏は世界で最も精密な「光格子時計」を開発しました。
その誤差は300億年に1秒とも言われていて、現在のセシウム原子時計よりもダントツの精密さを誇っている。
この光格子時計によって、わずかな時間のズレを検出し、地震予測ができることに期待がかかっています。
地震は発生前に地殻変動を起こし、それが原因で重力が変わる。アインシュタインの相対性理論では、「重力が異なる場所では時間の進み方が違う」とされており、それによって生じる、時間の進み方の変化を光格子時計で検出できれば、地震を予知することも可能という理屈なのだそう。
細野秀雄氏
細野秀雄氏は、東京工業大学教授で67歳です。
「高温超伝導」の分野に「鉄系超伝導体」の発見をもたらして、その論文や引用数世界一になりました。
また、細野氏の開発した「IGZO半伝導体」は、液晶・有機ELディスプレイに応用されています。
さらに、最近は空気中の窒素を原料にして、食糧生産に必須なアンモニアを作り出すという画期的な発明をしました。
藤田誠氏
藤田誠氏は、東京大学卓越教授で63歳です。
藤田氏は論文の引用数などアカデミックにおける実績を持ち、世界中の著名な専門家による推薦を受けています。
昨年3月に藤田氏は、東大で3人目となる「卓越教授」の称号を授与されました。
卓越教授は、現役教授のうちノーベル賞か文化勲章を受章した人あるいはそれに準じる業績を挙げた人に贈られるものです。
また2018年には「ウルフ賞化学部門」を受賞していますが、この賞を日本人で受賞したのは、のちにノーベル賞を受賞した野依良治氏だけです。
北川進氏
北川進氏は、京都大学の物質-細胞統合システム拠点拠点長で69歳です。
研究内容は多孔性配位高分子とよばれるものです。この物質は、ナノレベルのジャングルジムのような構造をしていて、内部の空間に様々な分子を取り入れます。
分子ではなく、分子が作る空間を活用するという画期的な研究です。
過去に有力賞である「フンボルト賞」「クラリベイト・アナリティクス引用栄誉賞」などを受賞しています。
また、国から年間5〜20億円の補助金を得られる「世界トップレベル研究拠点」の拠点長も務めている実績の持ち主でもあります。
いずれもすごい人ばかりですね!
まとめ
ノーベル賞が発表される時期になったので、日本人の受賞者が出るのではないかと話題です。
受賞するしないにかかわらず、いずれも大きな業績を積んできた方々ですので、この機会にどんな人たちが候補にあがっているのか知っておくのもいいと思います。
今回は「ノーベル賞2020日本人の候補者は?期待の科学者6人をご紹介」と題して、ノーベル賞2020年の日本人候補者の6人をご紹介しました。