東日本大震災の追悼で竹あかり制作「ちかけん」とは?名前の由来も

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3月11日は東日本大震災が起きてから11年目が経過した日となりました。

各地で黙とうが行われ、震災で亡くなった人たちを思い出したり、地震や津波の怖さを忘れずに次の災害時に活かす気持ちを新たにしました。

そのなかで、竹あかりを祈りのシンボルにするという企画が行われました。
場所は、児童74人と教職員10人が犠牲となった宮城県石巻市の大川小学校です。

竹あかりはとても幻想的で美しく、亡くなった人を忍ぶ気持ちや、災害に負けないという意思も感じられるものでした。

この竹あかりを作ったのは誰なのか?が気になったので調べてみました。「ちかけん」という熊本の企業でした。

どんな活動をしているのか?また「ちかけん」という名前の意味は?などをお伝えしていきます。

東日本大震災の追悼で竹あかり制作「ちかけん」とは?

竹に穴を開け、灯りを灯す「竹あかり」

用意された竹は、大川小学校での犠牲者と同じ数の84本でした。

制作したのは熊本県で活動している株式会社「ちかけん」です。


CHIKAKEN と表記されること もあります。

コンセプトは「竹あかりを新しい日本の文化に」。

日本には「放置竹林」という問題があります。
たけのこ栽培のために植えられた竹は、放置するとどんどん広がっていくという特徴を持っています。

そして、竹は根が30㎝ほどしかなく、浅く横に広がっていくので土砂災害を引き起こす危険があります。

大雨が降ると一斉に崩れてしまうのです。

さらに、手入れされた竹林と違い、放置された竹林は日が差さず竹が腐りやすくなってしまいます。こうなると腐った竹が倒れてくる危険もあります。

このような放置竹林が日本の各地に存在し、大きな問題となっていました。

株式会社ちかけんは、このような放置竹林の竹を活用して竹あかりとして生まれ変わらせています。

竹に穴をあけ、ろうそくやLEDを使って灯りを灯します。
斜めに切られた切り口に灯りが映し出され、模様になった穴からも灯りがこぼれ、とても幻想的なオブジェに生まれ変わります。

「ちかけん」は竹あかりを日本の新しい文化として発展させたいという願いで活動しています。

和の雰囲気があり、日本の新しい文化としてぴったりだと思いました。

名前の由来も

「ちかけん」とは、池田親生(いけだ ちかお)さんと三城賢士(みしろ けんし)さんのふたりの名前からとられています。

ふたりとも肩書は「竹あかり演出家」

崇城大学で出会い、共に「まつり型まちづくり」を提唱する内丸惠一先生に師事。

2007年4月に竹あかりの演出制作・プロデュースを行う会社であるCHIKAKEN<ちかけん>を立ち上げました。

現在は5名で活動しています。

公式サイトはこちらです。

https://chikaken.com/

 

日本や海外など、要望があればどこへでも出向くということで、今回の東日本大震災の11年目にあたる3月11日に大川小学校での竹あかりにつながりました。

大川竹あかり実行委員会の佐藤和隆さんは「竹あかりを通じて、防災とか鎮魂とかいまだに家族の元に帰って来ない人たちがいるということを皆さんには忘れないでほしい」と語り、いまだに震災に心を痛めている人たちへの慰めともなりました。

そのほかにも、まつりやまちづくり、和のもてなしやワークショップなど、活躍は多岐にわたっています。

これからも度々竹あかりを目にする機会は増えていきそうですね!

東日本大震災の追悼で竹あかり制作「ちかけん」とは?のまとめ

3月11日に東日本大震災の追悼で大川小学校での竹あかりが開催されました。

多くの人が竹あかりに癒され、また災害で亡くなった人を忘れないよう、災害の怖さも忘れないようにと祈りを捧げました。

竹あかりを創ったのは、熊本で活動している株式会社「ちかけん」です。
放置竹林の竹を有効活用し、将来的には日本の新しい文化にしたいとのコンセプトを持ち、日本や海外どこでも行くという精力的な企業です。

名前の由来は会社を起こしたふたりの名前からとりました。

池田親生(いけだ ちかお)さんと三城賢士(みしろ けんし)さんのふたりの名前で「ちかけん」となりました。

これからどんどん伸びそうな企業です。

いまは5人で活動しているとのことですが、いずれ大企業になるかもしれませんね。

これからの活動も楽しみです!

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