「最近、どうも体型が変わってきた…」と思うことはありませんか？
40代後半から50代にかけて、多くの女性が経験する更年期。この時期には「太りやすくなった」と感じる人もいれば、「食欲がなくなって痩せてしまった」という人もいます。
同じ更年期でも体重変化に違いが出るのはなぜでしょうか？
この記事では、更年期に痩せる人と太る人の違いを生む原因を徹底解説します。さらに、どちらのタイプにも役立つ健康的な体重管理の具体的な方法もご紹介します。
更年期の体重変化の要因
更年期の体重変化には、主に2つの要因が関わっています。
1.エストロゲンの減少
1つ目は、女性ホルモン「エストロゲン」の減少です。
エストロゲンは脂肪燃焼（脂質代謝）を調整する重要なホルモンです。しかし、更年期に入るとその分泌量が減少し、エネルギー消費が滞ってしまいます。その結果、若い頃と同じ食事量でも体重が増えやすくなるのです。
2.自律神経の乱れ
2つ目は、自律神経の乱れです。
更年期には自律神経が乱れやすくなります。ストレスが増すことで食欲のコントロールが難しくなりがちです。過食傾向になる人がいる一方で、消化機能が低下し食欲不振になる人も。この自律神経の影響が、痩せる人と太る人の違いを生んでいるのです。
更年期に痩せる人と太る人の違いは？
更年期に痩せる人と太る人の違いを、もう少し詳しく書いてみました。
更年期に痩せる人
更年期に痩せる人は、自律神経の乱れによる消化機能の低下で、食欲不振や胃もたれを感じやすくなります。
不眠や倦怠感が続くと体力が落ち、食事量も自然と減ってしまいがちです。また、ホットフラッシュや発汗など体温調節の乱れにより、エネルギー消費が増えることも。
急激な体重減少は、体力の低下や健康リスクを招くことがあるため、注意が必要です。
更年期に太る人
一方更年期に太る人は、エストロゲンの減少による代謝の低下で脂肪が燃焼しづらくなり、体脂肪が増加しやすくなります。また、イライラや不安感から過食に走ることも。
運動不足や年齢による基礎代謝の低下も重なり、若い頃と同じ食事ではカロリー過多になりがちです。
更年期の体重管理のポイント
更年期の体重管理には、食事と運動の両方を意識したバランスの良い生活が欠かせません。
バランスの取れた食事を
まず、バランスの取れた食事を心がけましょう。筋肉の維持に必要なタンパク質を積極的に摂取し、腸内環境を整える食物繊維を取り入れることが大切です。
また、年齢に合ったカロリーコントロールを意識し、間食や甘いものは控えめにしましょう。
有酸素運動と筋力トレーニング
運動では、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせるのが効果的です。
ウォーキングやジョギングで脂肪燃焼を促進し、自宅でもできるスクワットや腹筋運動で筋肉量を維持しましょう。
無理のない範囲で、週に2〜3回の運動を継続することがポイントです。
痩せてしまう人の場合
痩せてしまうタイプの人は、消化に良い温かいスープや煮物などを選び、胃腸に優しい食事を心がけましょう。また、十分な睡眠を確保して自律神経のバランスを整えることも重要です。ストレス管理としては、ヨガや瞑想など、自分に合ったリラックス法を取り入れると良いでしょう。
急激な体重変化には専門医への相談を
更年期の症状が強い場合や、急激な体重変化が見られる場合は、婦人科や内科などの専門医に相談することをおすすめします。
医師のアドバイスに従い、自分に合った適切な対策をとることが大切です。
まとめ
更年期は女性の人生における大きな転換期です。体重や体調の変化に一喜一憂するのではなく、この時期を自分の体と心を見つめ直す機会として捉えるのがいいかもしれません。
バランスの取れた食事をとり、適度な運動を続けるように心がけましょう。また、十分な休息とストレス管理を意識して生活することも大切です。
このように生活を工夫することで、更年期をうまく乗り越え、その後の人生をより豊かに過ごせるはずです。
更年期の体重変化に悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考に、ご自身に合った体重管理を始めてみてください。
